はじめまして。『映画という大海原』を管理しているけーてぃーです。
この記事では、
「『ブックスマート』がすごい注目されている映画だけどなんで?」
という人のために、
- 『ブックスマート』の評価
- なぜ高評価なのか
- どこが凄いのか
を簡単にまとめています。
気になる方は是非最後まで記事を読んでみてください。
ネタバレがあります
映画解説
どんな評価なの?

結論から言うと、『ブックスマート』の評価はものすごく高いです!
熱狂的な映画ファンで知られているバラク・オバマアメリカ前米大統領から大絶賛!
オバマ前米大統領は、ツイッターでおすすめの映画を発表するのですが、そこで『ブックスマート』が紹介されています。
- 『ブックスマート』
- 『フォードvsフェラーリ』
- 『アイリッシュマン』
- 『マリッジ・ストーリー』
- 『パラサイト 半地下の家族』など
また、
英語圏の映画批評集積サイトのRotten Tomatoesの評価でも97%という高い支持を批評家からも集めています。
評価されている理由①
「ここが凄い!」と評価されている理由の1つに、
ジョン・ヒューズが作った青春映画の型(テンプレート)を解体したことがあります。

ジョン・ヒューズは、学園映画の法則を作った監督・脚本家だよ!
\ジョン・ヒューズについて詳しく知りたい人はこちらがオススメ/
ジョン・ヒューズ監督が作り上げた型の特徴として、
- スクール・カースト(学校内のグループ)の溝を描く
- カーストを乗り越える恋愛成立の物語
- シンデレラ・ストーリー
であることがよく言われています。

実際、多くの監督にリスペクトされ、最近の青春映画もジョン・ヒューズの型に基づいて制作されているものが多いです。
しかし、『ブックスマート』はジョン・ヒューズ的な青春映画の型を覆す斬新な展開を作り上げました。

モリーとエイミーは、自分たちがカーストの溝の価値観を内面化していたことを痛感します。
「パリピ」と一括りにしていたのはモリ―とエイミーたちで、自分たちがカーストの価値観を強く持っていただけと、卒業前夜のパーティーで気づかされるのです!
この斬新な展開が評価されているポイントであります。
評価されている理由②

『ブックスマート』では、多様性が成立しているキャンパスの風景も評価されています。
『ブックスマート』のキャンパスでは、教師も学生もリベラルな価値観を共有しています。

男女共用のトイレだったことに気が付いた?
トイレの描写がありましたが、ジェンダーニュートラルの方針に基づいて、トイレが男女共用になっていました。
人種差別も、性差別もない学校を監督は意図的に描いたのです。
人種だけでなく、ジェンダーやセクシュアリティについても「多様性」が確立しています。
ステレオタイプ化するのを徹底的に排除したことも評価のポイントになっています。
miniまとめ

これで『ブックスマート』の解説は終わりです。
お疲れさまでした。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
終わりッ!!
【参考文献】
『High school U.S.A.』(2006, 国書刊行会, P6-12)
『ヤングアダルトU.S.A』(2015, 第1章, P2-27)
【参照】
映画.com オバマ大統領が選ぶ2019年のベスト映画&ドラマ
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