『テルマエ・ロマエ』を別路線で解説! 脳波とテルマエの真実!

分析・解説

 ヤマザキマリによる人気コミックを原作とした大ヒット実写化映画『テルマエ・ロマエ』。

 今回はそんな映画『テルマエ・ロマエ』の2作品(ⅠとⅡ)を「なぜ、テルマエは人々を幸せにできるのか」というぶっ飛んだテーマで、解説したいと思います。

 ⚠ネタバレが含みます。また、少し難しめの内容になっています。

 

古代ローマ人と ”平たい顔族” は幸せそうだ

 なぜ映画『テルマエ・ロマエ』に登場する古代ローマ人や “平たい顔族” のテルマエ(浴場)愛用者は、あんなにも幸せそうに湯船につかるのでしょうか。

 阿部寛演じるテルマエ技師のルシウスの入浴時の表情は、落ち着き幸せを感じさせるものそのものでした。また、ヘイヘイホー♪ hei-hei-hou♪ と歌ってしまうほどのリラックスにさせる入浴。入浴時だけではなく湯船から上がった後も幸せの空間を感じさせる日本と古代ローマのテルマエに、神秘的な力を感じます。

 そこで私は、科学的に『テルマエ・ロマエ』に登場してきた様々な人が幸せな理由を証明したいと思います! 「温泉に行くことは幸せだ」と当たり前の概念であるかもしれませんが、当たり前を科学的に解説したいと思います!

  

2種類の幸福

 調べてみたところ「幸福」という概念には大まかに2種類あることがわかりました。一つは主観的幸福。もう一つは客観的幸福です。前者は自分自身が幸せと感じることが幸福の基準です。それに対して後者は、脳波などの生物学的反応により幸せかどうかを判断するものです。

 今回は、客観的幸福でテルマエと幸福の関係性を明らかにしたいと思います!

  

幸せの理由は脳波にあった!!

 私たちのほとんどの思考や行動は、脳のニューロンという神経細胞による電気信号によって行われています。その電気信号を次の神経細胞へ伝える際に微量の電流が流れます

 その時流れる電流は、周期を持った振動波を形成しています。これが脳波です。この脳波は、それぞれの特徴を持ち、その脳波を分析することで脳の活動や意識の状態がわかるといわれています。その脳波の種類と特徴が以下の通りです。

β(ベータ)波 :睡眠状態にない時の脳波。自然の状態。周波数が高い

α(アルファ)波:リラックスしている時の脳波。瞑想状態にあるときの脳波でもあります。ちなみに、瞑想状態に入るということはβ波⇒α波へと周波数がスローダウンしてリラックスすることのことを言います。

θ(シータ)波 :ウトウトしているときや無意識の領域のときの脳波。

δ(デルタ)波 :夢も見ないほど熟睡しているときの脳波。周波数が低い

  

大きいテルマエにつかる

 脳波によって、脳の活動状態や意識の状態が変わってくることがわかったと思います。α波のときは心身ともにリラックスしているため、精神状態もいいとされています。

 大きいテルマエ(浴場)につかったときはこのα波の占める割合が高くなることが、研究の結果によって証明されています。温泉や銭湯の大浴場に浸かったときは特に、α波の占める割合が高く、入浴後も長時間α波が観測されたことがわかっています! 

 現代はストレス過剰社会ともいわれています。SNS登場による友人関係の変化や、デスクワークなどストレスの原因になるものも多いのも事実です。ストレスは精神だけでなく、体も壊す原因になりかねません。

 そこでリラックスした時に観測されるα波という脳波が、入浴時に観測されるということは、高い客観的幸福度がテルマエによって得られるということを示しています。

 

『テルマエ・ロマエ』の真実

 テルマエロマエに登場する平たい顔族や古代ローマ人が幸せそうに感じるのは、客観的幸福度が非常に高いからです。おそらく入浴していることで、主観的幸福度も高いと推測できます。

 テルマエには人々の傷や疲労を癒すだけでなく、リラックスさせ、幸せにする効果があるということが科学的にもわかりました。

 映画を観てテルマエの魅力を感じ、実際に銭湯に行きたくなった人も多いのではないでしょうか。ストレス社会の一つの逃げ道としてテルマエは最高の場所だと思います。是非足を運んでみてください!

 今回は、映画解説と言ったものの、相当別路線での解説になりました。それでも最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!!

【参考文献】

銭湯検定公式テキスト2, 早坂信哉監修, 2020, 草隆社

SLEEP, ショーン・スティーブンソン, 2017, ダイヤモンド社

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