最近話題の映画『TENET』(2020)。TwitterなどのSNSを見ると、「すげー、おもろい」「流石、ノーラン監督」と絶賛の嵐です! しかし、正直どう思いますか?
『TENET』をはじめ、ノーラン監督作品の『インセプション』(2010)や『インターステラー』(2014)などの映画を語ることができる人こそ、理解者であり、映画好きだという風潮があるようにも感じます。
私自身、作品の世界観はわからないけど、見栄を張っているだけです(笑)。
そこで本記事では、
ノーラン監督の世界観を理解していないことを前提に、知っていればカッコつけれる知識から、ノーラン監督の作品を観てみたくなるような情報まで、まとめて紹介したいと思います!
⚠この記事を読んだからといって、ノーラン監督を理解できるわけではありません!!
どんな監督ですか?

ノーラン、ノーラン言ってますが、そもそもどんな特徴のある映画監督なのか説明したいと思います。(これを知っていれば、ノーラン、ノーラン言っている人より詳しくなれる!)
最近の映画では、どこまでが本物の映像なのかわからない、リアリティにかけた作品が多いと思います。しかし、ノーラン監督はフィルムでの撮影に拘りを持つ、本物の映像を発信する映画監督です。
一度、監督の作品を観たことのある人は映像の凄さに驚くと思います。例えば、飛行機を爆破するシーンを撮るのにあたって、自分で飛行機を購入し、本当に爆発させるレベルで撮影に挑んでいます。
映画の最新機材で可能性を広げながらも、あくまで本物のリアリティを追及してる監督です。
また、ちなみにノーラン監督はスマホもEメールも使わないほど、徹底したアンチデジタル人間です(映画.comのインタビュー)。
読書術が難解な映画に⁉

一度見ただけでは理解できないノーラン監督の作品の源になっているのが、”クリストファー・ノーラン流読書術”にあります。
ノーラン監督は、小説や雑誌を読む場合、最後から読むことを好んでいるそうです! どんな文学作品でも最後から読めば、ミステリーになるからといって、実際に最後から読む人いますか? (笑)。
一度、物語の最後の章から順番に読んでみてはどうですか? 保証はしませんし、自己責任でお願いします。
でも、この変わった読書術が、映画のような時系列のシャッフルされた多元的で迷路のような世界観を作り上げていたのかもしれません。
ノーラン監督作品の世界観

ノーラン監督作品では、観客の全員が多元的で迷路のような世界へ放り込まれます。その世界を構築している複雑な理論が、セリフで説明されていくのですが、学者ではない限り、一度見ただけで理解するのはほぼ不可能です!
さらに、時間は相対的だという理論に基づいた作品が多いという特徴があります。そのため観客は、今の映像がどの時間の流れなのか解釈しなければなりません。
でも、○○年かけて構想を練った作品を2時間ちょっとで理解できるほうが、逆に失礼なのではないかなと、私はわからな過ぎて思ってしまいます!!
また、ノーラン監督の作品が好きな観客は作品を完全に理解するのではなく、監督に騙されに行っているそうです。
2時間30分を超える難解な映画は少しハードルが高いですが、何度も観た後に、「そういうことだったのか」となる時の快感がファンによると癖になるそうです!
一度で理解するんだという想いは捨てましょう!
miniまとめ

人と比べると、映画は悲しくなることが多くなると思います。「あの人はなぜ理解できるのに、私はできないの」となりがちです。
特に、ノーラン監督作品はこの傾向が顕著になりやすいと思います。映画の感想は共有して語ることも大事ですが、わからなくても大丈夫です。
こんな記事を書いている私も、2時間30分以上、複雑な世界観を理解し楽しむのは難しいです。実際、1度目の鑑賞のとき寝てしまうことがありました。時間は相対的で、人によって時間の流れが違うとか言われても意味が分かりません。
しかし、ハードルを下げて、わからない前提で騙されに行くと楽しみやすくなると思います! また、解説を読んだりするのもおすすめです! そういう人たちは映画を何十回も観ている人たちです。
一回で理解しようとするのではなく、何回も観ることで味が出てくる厄介な映画がノーラン監督作品ですので、それを踏まえたうえで是非挑戦してみてください。
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