2020年世界を沸かせた『パラサイト 半地下の家族』とインディアンの関係を考察!

分析・解説

はじめまして。『映画という大海原』を管理しているけーてぃーです。

この記事では、

「インディアンと『パラサイト』にどんな関係があるの?」

という方のために、

  • 簡単なインディアンの歴史
  • インディアンを描いた理由
  • 階級差のある家族との関係
  • 考察

などを簡単にわかりやすくまとめて解説したいと思います。

気になった方は是非最後まで記事を読んでみてください!

ポン・ジュノ監督はインタビューや映画パンフレットの中で「兄妹が家庭教師として働き始める以降の紹介は控えてほしい」とコメントし、ネタバレ回避を望んでいます。

しかし、本記事は映画考察・分析のためネタバレが一部含まれています。

まだ映画を観ていない人は、絶対にこの記事を読まないでください! 

 

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『パラサイト』考察

序:『パラサイト』とインディアン

IT企業の社長の息子ダソンがインディアンのグッズをコレクションしていたことに対して、映画を観た人の中で疑問を抱いた人は多いのではないでしょうか? 

映画ラストでは二つの家族の父がインディアンの格好をし、それがクローズアップ(画面いっぱいにアップさせた手法)されていることからも、監督の意図があるのは間違いないと思います!

監督が視覚的に残してくれたヒント(テーマの暗示と強調)を読み解いていきましょう!!

 

破:インディアンの歴史

映画を理解するために、インディアンとは何なのか、どんな歴史があるのかを分かりやすくまとめて紹介したいと思います。

インディアンのことを簡単にまとめると

  • 高身長で赤い皮膚
  • ヨーロッパ人たちに「野蛮」と軽蔑させられる
  • 交易や社会システムを強制される
  • 生活を守るために戦争と移動
  • 1980年まで自治権を持つことはなかった

という歴史を持ちます。

インディアンは自然を最大限に利用して、独自の文化と社会で生活していました。

しかし、アメリカの開拓とともにヨーロッパ人たちはインディアン社会に次々と足を踏み込んでいきます。

そしてヨーロッパ人はインディアンを「野蛮人」「未開人と軽蔑していました。

それに対してインディアンはヨーロッパ人を「神秘的な力をもつもの」として、好奇心と不安で近づき、すごい能力を持っているなと感心していましたそうです。

しかし、インディアンはヨーロッパ人たちを個々の生きる力が弱く、案内人がいないと何もできないのではないかと感じ始めていきました。(←パラサイトの二極化した家族の関係と似ていませんか⁉)

『パラサイト』では格差を階段で表現するシーンが多い

そしてヨーロッパ人たちは自分たちの行動が正しいとして、自分たちの社会システムや交易をインディアンに強制します。

インディアンの生活スタイルは大きく変わるようになり、ヨーロッパ人たちに依存するようになっていきました。

1620年頃にはヨーロッパ人(特にフランス人やオランダ人、イギリス人)の移住が多くみられるようになっていきます。そして平等を望むインディアンとは対照的にヨーロッパ人は土地を自分のものにしようと…

これらの結果、ヨーロッパ人はさまざまなものを新大陸にもたらしました。戦争に白人病といわれる疫病。文化と社会が壊滅的になるだけでなく人口も減少していきました。

1800年代後半には移民の数は400万を超えています。インディアンは生きる場所を奪われては移動と争いを繰り返してきました。

1968年までインディアンが自治権を持つことはありませんでした…。

 

急:暗示されたメッセージ

誤解を恐れず言えば、共存・共生を望んでいたインディアンを『寄生虫(≒野蛮人)』のように扱っていたのかもしれません。

そして、IT企業の社長の息子ダソンがインディアンのグッズで遊んでいるのはアイロニー(皮肉)に感じました。

なぜなら、インディアンはヨーロッパ人に野蛮人とみなされ、住む場所を奪われてきたからです。

      

miniまとめ

豪邸に住む裕福なパク家にとってインディアンのグッズはグッズとしてのみの価値しか持ちません。

この映画では形のある物質は、社会的環境などによってその価値観が大きく変わっているところが多くあります! 

ある場合、誰かにとっては『象徴的』であるからです。そしてこの象徴的という言葉が映画の構成を支える軸になっています。

『パラサイト』は意味が何層にも重なったものになっており、一言では言い表せない映画です。インディアンについてもまだまだ考察・分析できるポイントがあると思います。

何か発見がありましたらコメントくれると嬉しいです。また、この記事が考察の役に立てれば嬉しいです。

そして何より最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

  

【参考文献】

アメリカ・インディアン 奪われた台地(1994, 創元社, フィリップ・ジャカン著)

【参照】

画像:フリー画像

 

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