インド映画といえば…
『ロマンス』『ユーモア』『哀れ』『勇敢さ』『恐怖』『驚き』『憎悪』『怒り』『ハッピーエンド』
娯楽要素「ナヴァ・ラサ」といわれる上記の9つの感情を映画の中ですべて描き、それに加えて歌にダンスと最高のエンターテイメントですよね!(まだインド映画を観たことのない人は今すぐ次の作品リストにインド映画を入れてみてください!最後におすすめの作品を紹介します!)
つまり、人々が娯楽として楽しめる要素がすべて詰まった映画が『インド映画』なのです!!
そしてこの記事では、そんなインド映画を読み解くための2つの視点を、これから観始める人にも、何度も観ている人にも、わかりやすく紹介したいと思います!!
視点① ” グローバルへのメッセージ “

日本にも宗教を信仰している人もいらっしゃると思いますが、インドは宗教がより生活に密着した国であります!!
それだけでなく、ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教・シク教・仏教・ジャイナ教・ゾロアスター教など様々な宗教を信仰している人がいる多宗教国家でもあります!
多様な宗教コミュニティが地域に分布するとても素敵な国ですが、映画制作者はどんなことを望んで、テーマにして、映画を作ると思いますか!?
インド映画では、異なる宗教を信仰する人たちの調和をテーマに映画を作ります!
それは国内に住む違った宗教を信仰する人たちや、外国に住む移民系の人たちへの願いだけでなく、グローバル化が進み様々な価値観を持った人々と出会う私たちへのメッセージでもあります!!
一緒にインド映画を楽しんでそういったメッセージを考察してみてはいかがでしょうか!?
視点② ” インドの社会問題を読み解こう “

インド刑法で宗教的感情を傷つけることは禁じられ、宗教上の表現の自由に制限はありますが、基本的に憲法で言論の自由と表現の自由が保障されています!
そのため映画制作者たちはインドのあらゆる社会問題を娯楽映画の中に上手に入れて、私たちに問題提起してきます!
直接的な風刺というよりは、ブラックユーモアを含めたりと間接的に私たちに提示してくるのが多いようなので、考察してみるのもいいかもしれませんね!!
教育問題、汚職問題、自殺問題…。深刻なものばかりですが、娯楽映画として誰でも観やすいようになっています!!
これらの視点で映画を観てみよう!
誰でも楽しめる多様性がインド映画の特徴だと思いますが、その中でもおすすめの作品を紹介したいと思います!!
☑PK
宇宙からやってきたPKと名乗る男がインドにやってきた。言葉もわからなければ、文化も常識ももちろん知らない。そんなPKの瞳に映る人間はどうみえるのだろうか…
笑って、泣けるフルコース映画です!!
伏線回収の凄さには言葉も出ないが、それだけではない!!とりあえず一度は観てほしいインド映画です!!
是非、2つの視点で映画を観てみてください!!
miniまとめ
インド映画は、娯楽性とメッセージのバランスが世界一といってもいいくらい絶妙で面白い作品だと私は思います!!
その理由は、インドの映画マーケティングのターゲット(教養のある一部の人たちと、娯楽を楽しむ庶民の差)にも関係しているようですが、そのおかげもあり、文化として色の濃い映画がつくりあげられてきました!!
全世界大注目のインド映画です!!是非観てみてください!!
【参照】
画像:フリー素材
【参考文献】
インド映画完全ガイド, 2015, 株式会社世界文化社
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