1984年に公開されたアメリカ映画『すてきな片想い』。この映画はアメリカ映画におけるティーン文化や文法を作り上げ、ジャンルの歴史を語るとき、この映画なしでは語ることは絶対にできないほどの重要作品であります!!
そんな『すてきな片想い』の魅力を、まだ作品を観ていない人向けにまとめて紹介したいと思います!!
あらすじ
欧米で暮らす女の子にとって16歳の誕生日は盛大に祝う習慣がある特別の日! ヒロインのサマンサは16歳の誕生日を迎えるが、家族にもその日を忘れられてしまっています。しかも、学校の先輩に片想いをしているものの、振り向いてもらえない16歳のヒロイン…。そんな最悪の誕生日を描いた、学園映画の歴史に残る最高傑作です。
監督

今作品の監督を務めたのが、ジョン・ヒューズです! 少しでも、ティーンムービーについて興味のある人は覚えておいたほうがいいかもしれないアメリカ映画において重要人物であります!
この映画が公開される(1984年)前にはティーンムービーといわれるようなジャンルが確立されていなかったのですが、ジョン・ヒューズ監督がティーンムービーの法則(=文法)をこの映画で初めて確立させたと映画史の立場から言われています。
つまり、今までは高校(公立学校)を舞台として、リアルな生徒たちの関係だけをドラマとして描かれることはなかったのですが、ジョン・ヒューズ監督がこれらの様々な要素をまとめ上げて一本の映画として作り上げたのです!
また、日本で大人気の映画『ホーム・アローン』の脚本を務めたのも彼です!
以後の映画に影響を与えていく

オマージュって聞いたことがあるでしょうか!?
オマージュ:芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事を指す用語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オマージュ
この作品は、学園映画の第一号でもあるので、この作品をもとに様々なアレンジや表現が作り出されています。なので、この作品を観ておくことは学園映画を楽しむ上でも重要になるでしょう!!
それだけでなく、彼の作品はアメリカのティーンそのものに影響を与え、文化も創り出したといわれています。
映画の歴史的に重要なだけで、面白くはないんじゃないの? と思いかもしれませんが決してそんなことはありません。私自身も最初はそう思っていたのですが、大爆笑です。
ギャグも混在していて楽しい作品になっています!!
miniまとめ

コメディ、アメリカの若者、恋愛、セックス、パーティ…。学園映画を敬遠している方も多いのではないでしょうか⁉ 学園映画は魅力であふれています!
大学に入学したり、社会人になれば必然と同じ人ばかりに囲まれてしまいます。小学校や高校時代を思い出してみてください!
絶対に会わないような人たちがたくさんいて、趣味も違えば、親の社会的な立場も違う人たちに囲まれてませんでしたか?
一人一人の個性が一番豊かであったときが学生時代だと私は考えています。誰もが面白くて、みんな主人公なような場所。学校。
そこで広げられるドラマを楽しむのと同時に、リアルなアメリカティーン文化を味あったり、自分の友達はこいつタイプだなと笑ってみてください!
【参照】
画像:フリー素材
【参考文献】
『High School U.S.A. アメリカ学園映画のすべて』, 2006, 長谷川町蔵 山崎まどか著
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